この夏の課題図書として、橘玲さんの『幸福の資本論』を読みました。
この本からは、資本についての具体的な内容と、アクションの方針が学べます。
ちなみに、この本を読んだ理由は、筆者が参考にしている連続起業家の「けんすう」さんが、
ツイッターで推薦していたからです。(ただのミーハー的な)
この『幸福の資本論』ですが、まず思ったのは、最初の3分の1と、最後だけ読めば大体掴めます。
何がつかめるかというと、自身が持つ資産の活用の仕方についてです。
資産といっても3つあると、本では説きます。
- 金融資産
- 人的資産
- 社会的資産
です。
金融資産は文字通り、金融関係の資産です。
人的資産とは、労働力のことです。
そして社会的資産とは、人間関係(特にビジネスとは関係のない)です。
この3つの資産は、年齢やライフステージの変化で変貌します。
若い人は人的資産や社会的資産は大きいけれど、金融資産は少ない。
逆に肯定者は人的資産は少ないけれど、金融資産や社会的資産(年金もここに含まれています)は大きい。
さらに、どんな人も、3つの資産のうち2つまでは、強化できるとあります。
逆に3つ全部が強化できる、すごい人は数少なく(ほとんど無理)
2つをなんとか磨き上げよう、というのが戦略です。
また、その資産の磨き方ですが
金融資産は分散投資(資産運用ではよく言われます)
人的資産は1つの好きなことに集中投資(好きなことに労働力を集中しなさいということです)
社会的資産も分散投資(家族のような濃い人間関係と、それ以外の薄い友人などの人間関係を広く維持できると理想)
が正解だと言います。
筆者としましては、
結構納得してしまいました。
橘さんは、30歳くらいで、資産運用の可能性に気づいたと書いてあります。
ドットコムバブルの前にIT企業の株を仕込んで、
一定の財を築くことに成功したようですね。
また、世帯年収は1500万円を天井に、資産額は1億円を天井に
それ以上増えても、幸福度は上がらない、ということが研究でわかったそうです。
正社員などの女性が結婚したのちに専業主婦になると、2~3億円の資産を失うとも、記載しています。
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何れにしても、時間と資産の関係は、今、筆者が一番考えているテーマです。
その影響でこのサイトがあります。
つまり、自分の労働力(時間)をお金に変えても、稼げる額には限度があります。
なぜなら、時間こそ、人間にとって有限だからです。
もっとも重要な要素である、時間は、皆に与えられています。
その時間を労働者はお金に変えないといけない仕組みです。
資本家が非常にうまく労働者を使うため、優れた「資本主義」という仕組みです。
筆者は、社会に出てから、労働者側にずっといますが、
先に書いたように、株やFXなど(これらを同一視していいかは置いておき)
運用によって資産を増やし、資本家サイドに回ることを実行していかないと、
資本主義のルールでは、自分の大切な時間をいつまでも売らないといけないことになる、と考えています。
そう、この本では、サラリーマンがいかに搾取されているかも書かれています。
つまり税金です。
収入の3割程度を税金として徴収されているわけですが
一方で、橘さんが会社(個人事業主?)を設立してわかったことは
資本家側は税制面でそれなりに優遇されていることだそうです。
筆者は会社(個人事業主)を設立したことがないのですが
これは、実際にやってみたほうが良いのではないかと考えています。
今所属している会社との兼ね合いもありますが。個人事業主の税制面というのはどうなっているのか、
非常に興味があります。
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以上のように、幸せというのを多面的に捉えて、
資本を具体化して考えることを推薦している本になります。
ご興味があればどうぞ。
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