筆者はFXのスキャルピング(いわゆる超短期の売買)で、30万円を元手に、1ヶ月余りで150万円にまで拡大した。
2019年6月末のことだ。
それまでは元手20万円からEA(システムトレード)を用いて、トレードしていたが、
自分の手元でトレードする方がハイペースで利益が出る。
1週間ほどで20万円は30万円になった。
そこから原資を40万円にして、さらに同様のスキャルピングを展開した。
あらかじめ断っておくと、150万円にしたのち、170万円超えの後に、コツコツドカン。
一晩で120万円を失った。
さらには翌日に30万円ほどを失い、結果として原資の30万円も吹き飛んだ。
が、今思い返すと、このスキャルピングが1ヶ月の間、勝ち続けられたことも事実である。
そこで何故勝てたのかを振り返ってみたい。
・スキャルピングする時間を決める
筆者は専業トレーダーではないので、チャートを見られる時間が限られている。
そこで、朝、昼と様子見、夕方の17時30分くらいから、遅くとも21時30分くらいまでをトレードの時間にした。
ほとんどは移動時間なので、移動しながらスマホでトレードを行う。
決まった時間しかやらないというルールは大事だ、何故なら定点観測することで、変化がよくわかるからだ。
・1分足で勝負するが、1日足、4時間、30分が常に頭の中にある
勝負の時間帯は1分足なのだが、常に長期の時間を頭に入れておくことが大事だ。
特に日足で、全体の傾向が上げか下げかは重要だ。
筆者は2019年7月のユーロドルで戦っていたが、この間のユーロドルは日足で下げだった。
・買いと売りでは全然違う
筆者の手法は完全に売りに特化したものだった。
理由は簡単で、下げはスピードが速いからだ。
下げのスピードが速いということと背中合わせで、もし仮に、直前の上げのスピードが早ければ、次の下げのスピードはもっと速い。
上げのスピードが早く、次に下げなければこれはもうお手上げなので損切りするしかない。
ただ、スキャルピングをしていた当時は、ほとんどの損切りはなかった。
・どこまで上がるか、どこまで下がるかの指標
1分のスキャルピングで注意していたのが、
1.1000のようなキリの良い数字をまたぐかどうか、と直前や直近の上限、下限のチャートの山だ。
最良なのは、①一気に上げる→②売りでポジションを持つ→③次の下げで売りぬける
なのだが、①から③までの間に、キリの良い数字を跨がないこと。
そして、直前のチャートの上限を上抜けたらより売りで入りやすいし、さらに上げ続けるようであれば、売りのポジションを複数持つこともできる。
売りのポジションを複数持つときにもルールが必要で、決まったpips分上げた時にだけ、ポジションを追加することだ。
しかも、追加したポジションは、最初のポジションよりもロットを大きめに取ること。
何故ならば、売りで入るということは、下げるという根拠があるので、上がっていくということはその根拠を覆しているということ。
自分が決めた根拠を信じられなければポジションなど持てない。
つまり、根拠からチャートが乖離した場合は、根拠に自信があるようならば、ロットは上げた方がいい。
また、仮に想定よりも上げてしまい、最初の方のポジションがどうあがいても損になったとしても、
ロットをあげてもった売りポジションで多少の利益が出れば、損を相殺できる。
・ポジションを持つときの根拠は必要だが、チャートと乖離したら速やかに損切り
これは筆者ができなかったことでもあるのだが
損切りは速やかに行うべきだ。
たとえ、20万円から初めて、1ヶ月頑張って150万円にし、ポジションが逆行して100万円以上の含み損が出たとしたら、
損切りしても30万円残るのであれば迷わず損切りすべきだ。
そこで損切りしなければ、50%の確率で、全軍資金を失うことになるだろう。
実際筆者はそうなった。
ポジションを持つときの根拠は大事だ。
キリ番にかからない、直近の上限をみる、時間を限る。
その上でチャートが逆行したら、決めたポイントで損切りする。
だらだらと数字を見ていると、どんどんどんは膨らむ。
膨らみすぎるともう手がつけられなくなる。
FXはそういう部分をいかに割り切るかだろう。
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