読書感想、2冊目です。
橘玲さんの『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』です。
前回読んだ橘さんの『幸福の資本論』が、非常に示唆に富んでいて、
資産を考える上で、基本になると思いました。
おさらいとしては
- 金融資産(文字通り金融資産)
- 人的資産(個人の労働力)
- 社会資産(人脈)
この3つの資産をいかに運用していくか。
どこに投資して、どこの運用利回りをどれくらいにするか。
そういう話になります。
で、今回は、『幸福の資本論』の前に出版された、橘さんの著書『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を読みました。
こちらは簡単にいうと、黄金の羽というのは、富を蓄積する方法なのですが
それは、社会制度の歪みに落ちている、ということになります。
具体的には、税制がメインになります。
そこで、橘さんは、個人はサラリーマンだけではく、マイクロ法人を持て、と説きます。
ただ、サラリーマンをやりながらマイクロ法人を作っても、
節税できるのは資産運用部分のみになるのですが。
節税せよ、の大前提として
サラリーマンが収入の3割程度を税金で持って行かれているという実態があります。
通常のサラリーマンが、生涯金銀3~4億円のところ、
その3割りということは1億円程度は税金です。
その税金は果たして、その個人にとって本当に意義のある使われ方をしているのでしょうか。
橘さんは税金は公務員がその立場上の都合により、消費されているに過ぎず
であれば、合法的に節税しないと、富は溜まらないと言います。
橘さんは節税にあたり、どのくらいの金額が浮くかという話を細かくしています。
筆者はサラリーマンですが、
この数字を見て確かに、天引きされている税金というのは
そもそもおかしいものなんだということ、
そして、所得税を取られているにも関わらず、
その残りのお金で、消費税を払ったり、というように、元は1つの収入源なのに
2重課税になっていることがサラリーマン個人にはかなり多くあります。
この2重課税の部分で、個人と法人は、違っていて、
法人は利益部分にしか課税されないので、
一人社長などは、年収という意味では数百万円でも、
法人の経費として、様々な消費を扱うことで、個人の年収は少なく(所得税も少なくし)、
法人税は、利益部分から支払うため、なるべく利益そのものを薄くする(もしくは赤字にする)ことで
節税が可能と説きます。
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だらだらと書いてしまうと、うまく表現ができていないのですが
まとめると
- ・サラリーマンは節税しながら「収入ー支出=資産」を最大化しよう
- ・節税の主要なやり方はマイクロ法人を作ること
- ・手数料はなるべく少なくし、非課税投資も「黄金の羽」である可能性
というようなところになります。
本書が出版されてから、改定がなされていて、
海外へ資産を移したり、相続税を逃れたりするという、やり方に対しては
時代とともに適法ラインが変化しているわけですが
そうはいっても、この現在において、税金というのは、とんでもなく巨大な支出ですし、
大多数のサラリーマンから、痛みを感じさせないように天引きして、会社に税金を払わせるという仕組みは
非常に良くできています。
筆者の周りには、最近起業した人や、もともと起業している人がそれなりにいて
どのようにお金が回っているのか、その人ごとに非常に特殊な感じがしているので
事細かに聞いてしまうのですが、、、
起業した人、しかも何年も持続できている人には、やはり相応の生き残る能力があるのでしょうし
非常に興味深いと同時に、最近は、そのサバイバル能力を尊敬してしまいます。
筆者自身も、具体的に行動し、限りがあり、最高の資産でもある時間を、最大活用していきたいと考える次第です。
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